こんにちは。
東京スカイツリー人形焼を買って、なが~~~~い人形焼なのかと思ったら
もみじ饅頭大の一頭身だったので期待を裏切られた絶望感であんこがうまい四回Sです。
今回、私たち現代文学研究部は「大学読書人大賞」の贈賞式に行って参りました。
関係者の皆様、お疲れ様でした。
部員のWが推薦文を書いた『天帝のはしたなき果実』(古野まほろ・幻冬舎)が見事五位を勝ち取ったのです。
討論会の投票では一位に押す方と最下位に組み込んだ方に見事にわかれ、
古野まほろという作家の天帝シリーズという作品にふさわしい評価だったと感じました。
賛否両論あってこそ文学ですよ、ふふ。
さて、贈賞式。
なんと今年はおよそ100名もの参加があったそうで、
昨年より広々とした会場で執り行われました。
当部からは今年の推薦者のWと昨年の最優秀賞に選ばれた『天地明察』を推薦したHと
ヒラの私が参加してきました。
大賞の後援をなさっているJPICの方のお言葉、フリーライターの永江朗さんのご挨拶、
大賞受賞作品の『ハーモニー』の著者のご両親のご挨拶や、
担当編集者のお言葉、版元の社長のご挨拶など沢山の挨拶と言葉にあふれていましたが、
特に印象に残ったのは今回『ハーモニー』を推薦した方の熱のこもったスピーチでした。
伊藤計劃との出逢い。箱根の鄙びた旅館で耽ったこと。
世界の表層をひっぺがし、「お前たちの見ている世界は本当はこうなんだ」と
本当の、本当の、本質を見せてくれるところが魅力だと、彼は語っていました。
伊藤計劃はもうこの世のどこにもいないのかもしれないが、
彼の著作を読んで影響を受けた我々が今後生きて行動することが、
計劃の(語弊を招くことを承知で言えば)次回作なのだと。
その後はパーティでごちそうを……取り逃がした私は後輩の皿から葉っぱをつまんだり、
いっぱい余ってる付け合せの檸檬を皮ごと齧って未来を幻視したり楽しく過ごしました。
東京の大学の方にも声をお掛けしたり、再開を誓ったり、
米澤穂信について語ったりと充実した時間を過ごしました。
東京旅行記は追記へ。
東京スカイツリー人形焼を買って、なが~~~~い人形焼なのかと思ったら
もみじ饅頭大の一頭身だったので期待を裏切られた絶望感であんこがうまい四回Sです。
今回、私たち現代文学研究部は「大学読書人大賞」の贈賞式に行って参りました。
関係者の皆様、お疲れ様でした。
部員のWが推薦文を書いた『天帝のはしたなき果実』(古野まほろ・幻冬舎)が見事五位を勝ち取ったのです。
討論会の投票では一位に押す方と最下位に組み込んだ方に見事にわかれ、
古野まほろという作家の天帝シリーズという作品にふさわしい評価だったと感じました。
賛否両論あってこそ文学ですよ、ふふ。
さて、贈賞式。
なんと今年はおよそ100名もの参加があったそうで、
昨年より広々とした会場で執り行われました。
当部からは今年の推薦者のWと昨年の最優秀賞に選ばれた『天地明察』を推薦したHと
ヒラの私が参加してきました。
大賞の後援をなさっているJPICの方のお言葉、フリーライターの永江朗さんのご挨拶、
大賞受賞作品の『ハーモニー』の著者のご両親のご挨拶や、
担当編集者のお言葉、版元の社長のご挨拶など沢山の挨拶と言葉にあふれていましたが、
特に印象に残ったのは今回『ハーモニー』を推薦した方の熱のこもったスピーチでした。
伊藤計劃との出逢い。箱根の鄙びた旅館で耽ったこと。
世界の表層をひっぺがし、「お前たちの見ている世界は本当はこうなんだ」と
本当の、本当の、本質を見せてくれるところが魅力だと、彼は語っていました。
伊藤計劃はもうこの世のどこにもいないのかもしれないが、
彼の著作を読んで影響を受けた我々が今後生きて行動することが、
計劃の(語弊を招くことを承知で言えば)次回作なのだと。
その後はパーティでごちそうを……取り逃がした私は後輩の皿から葉っぱをつまんだり、
いっぱい余ってる付け合せの檸檬を皮ごと齧って未来を幻視したり楽しく過ごしました。
東京の大学の方にも声をお掛けしたり、再開を誓ったり、
米澤穂信について語ったりと充実した時間を過ごしました。
東京旅行記は追記へ。
WとHと私Sの誰得☆東京探検記など……。
写真はサムネクリックで拡大できますよ。
都庁と六本木ヒルズを見学して、そのあと渋谷から原宿まで歩き、
池袋の乙女ロードを闊歩してきました!
都庁は有事の際に合体変形して出動するらしいですね。
有川浩の『図書館革命』でちらっと登場していたのを覚えています。

私はトールキンの『指輪物語』のサルマンとサウロンの居城を思い浮かべました。
そして六本木ヒルズ!
近所のふわっふわのパーマをかけた赤メガネのおばさまがチワワかなにかを抱っこして
優雅にお散歩、といういかにもなバブリー風景に刮目してしまいました。

六本木ヒルズと言えば殊能将之の『キマイラの新しい城』でしょう!
数百年前の事件解決を現代の探偵に依頼する一風変わったミステリなのですが、
和製ドン・キホーテのじいさまが六本木ヒルズを蹂躙する描写があるのです。
お次は渋谷です。いたるところで399円のTシャツが売られていて、
ファストファッションの発信地なのだなぁと感慨深かったです。
渋谷が舞台の小説を選ぶとしたら鯨統一郎の『タイムスリップ森鴎外』を私は推します。
現代日本のよりにもよって渋谷にタイムスリップしてしまった森鴎外さんが、
ギャルに助けられどんどん日本の若い文化を吸収していく、というSFミステリ活劇です。
てくてく歩いて原宿へ向かいました。目指すは竹下通りです。
竹下通りといえば桜庭一樹『ファミリーポートレイト』。
主人公コマコの母親マコはこの竹下通りでスカウトされ、そして……。
「家族」というものについて鉄の塊をぶつけられるような、
そんな衝撃を受けたことを覚えています。
この街ではきゃりーぱみゅぱみゅはスタンダードのようで、
非常に華やか~な嬢ちゃんたちで賑わっていました。
もちろん、現代文学を文化面からも思考する我々は、

エヴァストアを急襲しました。エヴァの世界観に基づいて構築された内装や、
ジ×リっぽくアレンジされた使徒のグッズなどを見ておなかいっぱいになったのでした。
一つの漫画から一つのお店が開店する。すごい事ですよね。
次なる目的地、池袋では乙女ロードに参拝してきました。
Hは好きなジャンルが池袋でも不遇をかこっていることに唇を尖らせ、
Wと私は新しいハヤカワ文庫がアニ×イトに陳列されていることについてお話しました。
池袋といえばちょっと外れの雑司が谷を舞台にした『姑獲鳥の夏』ですよね。
石田衣良を紹介すると思いました? 京極夏彦だよ!
雑司が谷にある久遠寺医院では妊娠二十ヶ月の妊婦がおり、しかも夫は失踪中……。
非常に妖しくも美しい、熱狂的なファンを多く抱える京極夏彦のデビュー作です。
そこから時間を迎えパーティに出席し、泊まりのWと別れ、
夜の新宿で残業の灯火を見学、深夜バスでHと私はぐっすり大阪に運搬されたのでした。
おしまいっ。
写真はサムネクリックで拡大できますよ。
都庁と六本木ヒルズを見学して、そのあと渋谷から原宿まで歩き、
池袋の乙女ロードを闊歩してきました!
都庁は有事の際に合体変形して出動するらしいですね。
有川浩の『図書館革命』でちらっと登場していたのを覚えています。

私はトールキンの『指輪物語』のサルマンとサウロンの居城を思い浮かべました。
そして六本木ヒルズ!
近所のふわっふわのパーマをかけた赤メガネのおばさまがチワワかなにかを抱っこして
優雅にお散歩、といういかにもなバブリー風景に刮目してしまいました。

六本木ヒルズと言えば殊能将之の『キマイラの新しい城』でしょう!
数百年前の事件解決を現代の探偵に依頼する一風変わったミステリなのですが、
和製ドン・キホーテのじいさまが六本木ヒルズを蹂躙する描写があるのです。
お次は渋谷です。いたるところで399円のTシャツが売られていて、
ファストファッションの発信地なのだなぁと感慨深かったです。
渋谷が舞台の小説を選ぶとしたら鯨統一郎の『タイムスリップ森鴎外』を私は推します。
現代日本のよりにもよって渋谷にタイムスリップしてしまった森鴎外さんが、
ギャルに助けられどんどん日本の若い文化を吸収していく、というSFミステリ活劇です。
てくてく歩いて原宿へ向かいました。目指すは竹下通りです。
竹下通りといえば桜庭一樹『ファミリーポートレイト』。
主人公コマコの母親マコはこの竹下通りでスカウトされ、そして……。
「家族」というものについて鉄の塊をぶつけられるような、
そんな衝撃を受けたことを覚えています。
この街ではきゃりーぱみゅぱみゅはスタンダードのようで、
非常に華やか~な嬢ちゃんたちで賑わっていました。
もちろん、現代文学を文化面からも思考する我々は、

エヴァストアを急襲しました。エヴァの世界観に基づいて構築された内装や、
ジ×リっぽくアレンジされた使徒のグッズなどを見ておなかいっぱいになったのでした。
一つの漫画から一つのお店が開店する。すごい事ですよね。
次なる目的地、池袋では乙女ロードに参拝してきました。
Hは好きなジャンルが池袋でも不遇をかこっていることに唇を尖らせ、
Wと私は新しいハヤカワ文庫がアニ×イトに陳列されていることについてお話しました。
池袋といえばちょっと外れの雑司が谷を舞台にした『姑獲鳥の夏』ですよね。
石田衣良を紹介すると思いました? 京極夏彦だよ!
雑司が谷にある久遠寺医院では妊娠二十ヶ月の妊婦がおり、しかも夫は失踪中……。
非常に妖しくも美しい、熱狂的なファンを多く抱える京極夏彦のデビュー作です。
そこから時間を迎えパーティに出席し、泊まりのWと別れ、
夜の新宿で残業の灯火を見学、深夜バスでHと私はぐっすり大阪に運搬されたのでした。
おしまいっ。
スポンサーサイト