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【日文】10月遠足行って来ました!

こんにちは、日本文化パートのSです。
今日はぽかぽか陽気でしたが、夜になると冷え込みますね。
風邪が流行の兆しを見せていますので、皆さんお気をつけ下さい。

今日は、一週間前にオープンしたばかりの「東大寺ミュージアム」へ遠足してきました!
わあ、日本文化にどっぷりだよ!
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近鉄奈良駅から外回りの市内循環バスにのってすぐ、東大寺の境内のなかにこのミュージアムはあります。
中は写真撮影禁止でしたので、展示の様子が気になる人はぜひ足をお運び下さい。

中には何体もの仏像が安置(信仰の対象なので展示とは言わないそうです)されており、
そのなかでも私たちの目を引いたのが、不空羂索(けんじゃく)観音立像でした。
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羂索、というのは縄のことで、狩猟道具だそうです。確かに両手に縄らしきものを携えています。
この縄で衆生をぎゅうぎゅうに縛って責め立てる……のではないですよ!
カウボーイのようにぎゅんぎゅん縄を引っ掛けて我々衆生を救うらしいです。
器用ですね。

不空羂索観音立像は観音だけあって穏やか~な顔つきでしたが、
厳しく険しい顔つきをした仏像も安置されていました。
青面金剛立像です。
青面金剛像

これはガチ仏教とはあまり関係がなくて、民間信仰の像なんです。
人間の体内には三尸という虫が住んでいて、庚申の日、睡眠中にその人の悪事をすべて天帝に報告に行く、という中国道教の思想だそうです。
悪いことを報告されないように庚申の日にはみんな集まって徹夜で虫が出ていかないように見はることを「庚申講」と言うのですが、その庚申講の本尊が青面金剛立像なのです!
京極夏彦さんの『塗仏の宴』(講談社)にも題材として取り上げられてますよね^^

六臂(六本腕があること)で、東大寺の青面(しょうめん)金剛像では、それぞれの腕で印を結んだり、剣を持ったり、車輪を乗せたりしています。
みんなで見たときは判らなくて解説出来なかったのですが、この車輪は、法輪といって、「車輪が回るように仏法が早く広まっていくことを象徴したアイテム」だそうです。
また一つ賢くなりました!

ひと通り見たあとは、鹿さんと戯れていました。
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鹿さんは暴虐でした。尻を噛むわ四方八方から押し寄せて取り囲んで鹿せんべいを巻きあげるわ、鹿さん天然記念物だからって好き勝手しすぎです!

東大寺二月堂の前のお茶屋さんで甘味を堪能しました。
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つきたてでやわらかくふはふはした食感と黒蜜ときな粉の濃厚なタレは、日文を悶絶させるには十分でした。

もちろん二月堂にお参りしましたよ。
お寺のひとに凶だったおみくじを解釈してもらったり、奈良じゅうを見渡す絶景から自宅を探したりと楽しく過ごして、裏参道から帰りました。
裏参道は土塀と石畳が風情豊かな小道で、なぜか
DSC00161.jpg
カニがぺっちゃんこになっていました。
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関西大学 現代文学研究部のブログです。活動報告等を掲載しています。入部希望、ガイダンスなど、なにか御用の際は genbun1025@gmail.com まで。

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