<ネタバレ注意>
『月に囚われた男』
総合評価 7.4
ストーリー 3.9
演出 3.7
映像 3.6
音楽 3.1
=========
なんといっても主演俳優サム・ロックウェルの演技力。 一人二役、しかも同じ画面上に、という難役ながら、声色の使い分けが非常にうまく、 視聴者に混乱を与えることなく、クローンの2人という役をやってのけた。
あと、サポートロボのガーディのキャラがとても良い。萌えキャラ。
この作品の映像の作り方は、セット中心でそれに一部CGという感じなので、それがとてもいい味を出していた。CGも良いが、やはりセットやミニチュア撮影というのもとても良い。
こういった雰囲気の映画にしては、ラストをぼかさずに、報道音声のアナウンスによって、サムが無事地球にたどりつき、色々とやっていることをきちんと説明したことに関しては賛否両論あるかもしれないが、ありといえばありかなと思う。
サムの「フォオオオオ」で終わるのも良かったかもしれないけど、きちんとどうなったかを明かすのは娯楽作品としての映画として見ると正しい判断。
『2001年宇宙の旅』など過去の名作古典SFへのオマージュが含まれているので、今度観ようと思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
月での任務やクローンといったようなSFを題材としたヒューマンドラマで、話の流れとしてはとてもおもしろかったと思います。
ただ、全体としての盛り上がりにかけているような気がします。映画を見ているというよりは小説を読んでいるのに近い感覚でした。
幻覚等の謎も残ってしまい、少し残念です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
音楽が個人的によかったと思う。
あと、最初の方でサムがみた女の人の幻覚は、単に事故を起こさせたいというストーリー上の都合で、女の人に特に意味はないと思います。脚本家の限界なんだったと思う。(あるいは何かのオマージュ?)(オマージュをあまり作品の言い訳に使いたくはないですけれども)
ただ、「幻覚を見た」っていうのは、のちにサムの体調が悪くなる(おそらくクローンゆえに)の伏線の意味もあったかもしれない。
この映画独自の面白さみたいなものは、個人的には感じられなかったので、傑作とはいえない。ですけれども、まぁ、SFっぽさは感じられたし(久々にSF観た気がした)、音楽が好みだったので、暇つぶしには十分なるって感じです。そんなに長くも感じなかったし。
偉そうですいません。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
正直この3日でみた中では一番好きでした。しかし、落ちがいかにもアメリカ的で何度も何度も使い古されているもので少し残念だったように感じました。もっともSF、ホラー、シリアス系の落ちは一通り開発され、マンネリ化させられている気もしますが……。
あとストーリーに関して言えば救助班が邪魔に感じました。というより、「彼らが数時間後に来る」という設定があまり生きてないように思いました。時間を考えるとサム達の行動スピードが速いように感じましたし、船内のシーンなどでは「ゆったりしすぎやろ!!」など思ってしまいました。
うんぬん偉そうに書かせていただきましたが、ストーリーの大筋はとても好きでしたし、すごく楽しく見れました。自分の秘密を知り苦悩するシーン、娘に電話するシーン、クローン劣化に苦しむシーン、根本的に二人のクローンを演じるなど随所でサム・ロックウェルの演技力に素晴らしさを感じました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最後の終わり方が個人的にすっきりしなかったのと、 嘔吐のシーンはあそこまで映す必要があったのか疑問でしたが 、主人公に感情移入できたいい映画。
クローン側の心情を描いていたのが新鮮でした。 ガーティがかわいい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最初はタイトルからもものすごく暗い映画なのかな、と思っていたが、暗いながらも明るいとゆうか、ストーリー展開も分かりやすくてよかった。ありそうで無かったような、斬新な映画だった。最後はどきどきはらはらした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
無常感漂う映画でした。前半はよくわからなかったのですが、話が進むにつれてブラックユーモアが効いていて、怖いような寂しいような変な感じになりました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
展開は読めたし、途中現れた少女も結局なんだったのか分からないし、凄い面白いのかと言われるとそうでもない。
それにしても何か展開にもう一捻り欲しかった気もする。 何しろ、扱ったテーマ自体は面白いだろうから。
雑駁に言えば、三年経てば取り替えられるパーツとして扱われるニンゲンの物語で、それが白日のもとに晒された時、果たして自分とは一体何によって保証された存在なのか、とかいう問題設定が横たわっている。
これは在り来りだが重要な問題だ。
自分の持つ記憶が外部により人為的に埋め込まれたものに過ぎないとしたら……。
そして、自己の存在意義がただのシステムを回すためのパーツでしかない、としたなら……。
そうした、マトリックスにも通ずる、実存に纏わる自意識を問題として抱えたことがあるならば 、地球へ帰還した"クローン"のあり方に違和感を覚えてしまう。
しかし、僕がこの作品で、オモシロイと感じたのは、その後「月に残されたもう一人の"クローン"」が、帰還する"クローン"を見てた時の描写と、そこから感じ取るサムの生き様だ。
彼は確かに生きたのだ。クローンとしてではなく、一人のサムとして。
誰が見ても悪な存在が、対立した存在として片方から描かれるだけの作品は好きではない。
カメラを社会運動家に向けるか、権力者側に向けるか、僕らはそれだけで感情を移入させる先を変えてしまうし、強いては、どちらが正しいかを情緒的に判断してしまう。
だから僕はルナの描かれ方には多少の不満がある。 誰が見ても悪と見える存在による「不条理」には違和感があるからだ。
しかし、それを横に置いたとしても、月に残されたサムの選択には切なさと同時に強い不条理を覚える。 彼はああするしかなかったのだ。月に囚われた男として、月に残り死ぬしか無かったのだ。
地球へ帰還するか、月に残るか。どちらもそれは同じ"サム"が立つ立場だ。 能力の差があるわけでもなく、人格に差があるわけでもない。
多少の記憶の違い、しかもそれは外部に埋め込まれた、それしか違いのないクローン同士。
ただ唯一ある差異は、偶然のアクシデントによる身体状況の差。
五体満足かどうか。無事、地球へ帰還出来るか否かの、可能性のみ。
ただその一点をもってして、月で死ぬか、地球で未来を生きられるかが決定されるのだ。
そして、月に囚われたサムはそれを自ら選んだ。極めて不本意だろう。悲しいだろう。しかし、 それを選ぶ他なかったのだ。 これを不条理と言わずして何と言うか。
映像技術の進歩によって、何だって描けてしまう昨今。
こういった、純粋な意味での不条理さを描いたという点において、僕はこの映画を評価したいと思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
映像に手をかけた印象はなかったけど、ストーリーと演出は素晴らしかった。ガーティは完全に萌え要素だった。サム・ロックウェルの演技も、憔悴していく様子がはっきりみてとれてすごく良かった。
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『キック・アス』
総合評価 7.5
ストーリー 3.5
演出 4.5
映像 3.8
音楽 3.5
=========
なんといっても主人公が超弱い。どのくらい弱いかっていうと、チンピラに立ち向かった後、ナイフで刺されて、その後、車に轢かれて、救急車で運ばれてしまうぐらい弱い。
しかし、その主人公のヒーローになりたい!という思いには共感出来る人も多いだろう。
ヒーローモノの映画としては斬新な設定から繰り出される斬新な演出、ギャグ。 そして、無駄にかっこよく、レベルの高いアクションシーンの数々。
ただのギャグで終わらせず、ストーリーはきちんと作ってある。 これぞハリウッドの娯楽映画だ!と胸を張って言える。
皆で楽しく笑って観る映画として非常にオススメ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まあいかにもB級って感じのパロディとかたくさんあって元ネタを知りたくなった。 ストーリーも次の展開が気になる等みんなで見る分にはいい映画だったと思う。
ただ低予算だからかニコラスケイジくらいしか大物がいなかったのが残念(しかも微妙な役どころ)
俺もあんなセックスがしたいなーって思いました!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アメコミという存在自体をパロったようなコミカルな話の流れがとてもおもしろかったと思います。
グロいシーンも多かったですが、それを不快に見せず、むしろギャグの一部として活用できる演出の上手さがとても光っている作品だったと思います。
みんなで笑いながら見られる映画で、とても良かったです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なんかバカらし過ぎて面白かったです。各所でヒーロー映画で見たことがあるきがするシーンがあって笑いました。
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『鉄コン筋クリート』
総合評価 6.5
ストーリー 3.3
演出 3.4
映像 3.9
音楽 3.9
=========
原作未読のため、世界観やストーリーについていけなかった。 原作を読んでいれば、また違った感想を持ったのかもしれないが……。
原作付き映画作りの基本として、原作を読んでなくても理解出来る映画作りが求められる。 その点としてこの映画は、それを欠いていたのではないだろうか。
しかしながら、映像は非常に丁寧に書きこまれており、ノスタルジックな昭和的風景の描写がとても良い。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最初の30分はとてつもなく私好みで良かったです。 しかし後半は普通の話だったので少し残念でした。 もっとぶっとんだ話でも良かったんじゃないかなー。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
想像していたよりかなり暗い話でした。 物語開始時のコミカルさと終盤のシリアスさのギャップが激しすぎたせいか、途中から別作品のように感じました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クロが病み始めてからのストーリーが理解できませんでした。個人的にはとくに終盤のイタチ、虚化、シロのテレパシー能力が好きになれません。
また映像ですが、結構いい評判を聞いていたのですが、僕はあの独特のクセについていけませんでした。
ただラストのアジカンはこの映画のために書かれただけあって凄くよかったです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アニメだと思って気楽にかまえてたら、 独特な世界観に最後ついていけなくなりました(汗)
しかも流血シーン大量……。
でも最初の、街を飛んだり駆けたりするシーンは 、見てて楽しかったです^^ 絵のこまやかさと特に蒼井さんの名演に脱帽。 完全にシロでした。
全体的にいい意味でも悪い意味でもハラハラさせられました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
映像もキレイだし、声優陣も豪華なので、予てから見たかった作品なのだが、正直、思っていたより微妙だった。内容に途中からついていけなくなった。ただ、心の内面を描いていて、すごく奥深い作品だとおもった。シロがかわいかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この映画は二回目でしたが、一回目見たときよりも中身が分かっている分楽しめました。キャラクターがいいですね。 クロもシロも大好きです。
この映画は台詞にドキッとするところがあって、そこはかなり好きです。
シロ「クロに無いねじは、シロが全部持ってる!!」
シロ「夜って暗くて死んじゃうこと考えるから悲しい気持ちなんだ」
などなど。
あと声優さんが豪華です。 二宮君も蒼井優ちゃんも大好きな俳優・女優さんなので個人的にはそこも楽しみの一つでした。
ストーリー的には「自分が住んでいた町がかわっていってしまう」ということと、「自分の中に潜む暗闇」がテーマなのかなぁと漠然に思いました。 なんだか二部構成みたいな気もしました。
どちらかのテーマに統一したほうが個人的にはもっと見やすい作品になったのではないかと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
難しい映画だった。
どこかしら痛々しい作品であった。
クロにとっての宝町とは何か。同様にシロにとっての宝町とは何か。
共通するは、共に宝町でしか生きられない存在だったという事だろう。
彼らは宝町に守られて生きてこられた。だから彼らは自分たちの宝町を壊す存在を潰す。
しかし、それは不可能だ、止められない、という事が作中何度も繰り返し述べられる。
終盤をむかえるまで情緒が不安定だったのは弟のシロのほうであったが、ならば彼の言う「安心」とは何だったか。それは街が変わってしまう事への緊張感の裏返しだったのではないか。
一方のクロはより象徴的だ。つまり、彼の最後の暴走はシロの不在によるものだが、彼の存在意義はシロの存在を守る事だ。
言うなれば、シロを守るために街を守る。だからシロの居ない街は要らない。ゆえの暴走。
しかし考えなおせば、クロもシロも宝町あっての存在であり、ならばクロがシロを守れるのも宝町あっての事。
だからクロは最後、暴走を制約された。いやもっと言えば彼らは常に制約されていたはずだ。
宝町という空間に。
ならばやはり痛い。
もはや抗えぬ流れ。変容せざるを得ない宝町。
しかしそれを捨てる事も出来ないクロとシロ。
何だかやっぱり、痛い。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
宝町の景観が、すごく細かくレトロなデザインになっていたので観ていて飽きなかったです。クロとシロの表情や、柔らかな動き方、少し残酷なシーンまで、町のデザイン、雰囲気とマッチしていると思いました。
私的には蒼井優の、へにゃっとした声が絵とぴったりで良かったかなという感じでした。
ストーリーは一部「ん?」という場面もあったのですが、全体的にはおもしろくて終始観客をダレさせないストーリー展開だと思いました:-)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
独特な世界観で、なんといっても背景がすごく緻密で綺麗。
ただキャラクターの絵と声は、最初から最後までどうしても受け入れられませんでした。
ストーリーについてはところどころ消化不良・・・原作を読んでいたらまた違っていたのかもしれませんね。
好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自分の大切なものを守るとき、他の大切なものを捨てなければいけない。木村にとってはそれが家族であり、ネズミだったと思う。クロにとっての大切なものはシロであり、いつもどおりの暮らしだった。どちらも守れないの?と思いました。
しかし、街はそれを許してはくれません。見てて辛かったです。いつか僕たちも、そんな選択を迫られる時が来るかもしれない。そんなことを考えると心がとても苦しくなるのでした。沢田、個人的に好きです。不感症だって言ってるのになんだかんだで優しいとこが好きです。
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『月に囚われた男』
総合評価 7.4
ストーリー 3.9
演出 3.7
映像 3.6
音楽 3.1
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なんといっても主演俳優サム・ロックウェルの演技力。 一人二役、しかも同じ画面上に、という難役ながら、声色の使い分けが非常にうまく、 視聴者に混乱を与えることなく、クローンの2人という役をやってのけた。
あと、サポートロボのガーディのキャラがとても良い。萌えキャラ。
この作品の映像の作り方は、セット中心でそれに一部CGという感じなので、それがとてもいい味を出していた。CGも良いが、やはりセットやミニチュア撮影というのもとても良い。
こういった雰囲気の映画にしては、ラストをぼかさずに、報道音声のアナウンスによって、サムが無事地球にたどりつき、色々とやっていることをきちんと説明したことに関しては賛否両論あるかもしれないが、ありといえばありかなと思う。
サムの「フォオオオオ」で終わるのも良かったかもしれないけど、きちんとどうなったかを明かすのは娯楽作品としての映画として見ると正しい判断。
『2001年宇宙の旅』など過去の名作古典SFへのオマージュが含まれているので、今度観ようと思う。
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月での任務やクローンといったようなSFを題材としたヒューマンドラマで、話の流れとしてはとてもおもしろかったと思います。
ただ、全体としての盛り上がりにかけているような気がします。映画を見ているというよりは小説を読んでいるのに近い感覚でした。
幻覚等の謎も残ってしまい、少し残念です。
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音楽が個人的によかったと思う。
あと、最初の方でサムがみた女の人の幻覚は、単に事故を起こさせたいというストーリー上の都合で、女の人に特に意味はないと思います。脚本家の限界なんだったと思う。(あるいは何かのオマージュ?)(オマージュをあまり作品の言い訳に使いたくはないですけれども)
ただ、「幻覚を見た」っていうのは、のちにサムの体調が悪くなる(おそらくクローンゆえに)の伏線の意味もあったかもしれない。
この映画独自の面白さみたいなものは、個人的には感じられなかったので、傑作とはいえない。ですけれども、まぁ、SFっぽさは感じられたし(久々にSF観た気がした)、音楽が好みだったので、暇つぶしには十分なるって感じです。そんなに長くも感じなかったし。
偉そうですいません。
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正直この3日でみた中では一番好きでした。しかし、落ちがいかにもアメリカ的で何度も何度も使い古されているもので少し残念だったように感じました。もっともSF、ホラー、シリアス系の落ちは一通り開発され、マンネリ化させられている気もしますが……。
あとストーリーに関して言えば救助班が邪魔に感じました。というより、「彼らが数時間後に来る」という設定があまり生きてないように思いました。時間を考えるとサム達の行動スピードが速いように感じましたし、船内のシーンなどでは「ゆったりしすぎやろ!!」など思ってしまいました。
うんぬん偉そうに書かせていただきましたが、ストーリーの大筋はとても好きでしたし、すごく楽しく見れました。自分の秘密を知り苦悩するシーン、娘に電話するシーン、クローン劣化に苦しむシーン、根本的に二人のクローンを演じるなど随所でサム・ロックウェルの演技力に素晴らしさを感じました。
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最後の終わり方が個人的にすっきりしなかったのと、 嘔吐のシーンはあそこまで映す必要があったのか疑問でしたが 、主人公に感情移入できたいい映画。
クローン側の心情を描いていたのが新鮮でした。 ガーティがかわいい。
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最初はタイトルからもものすごく暗い映画なのかな、と思っていたが、暗いながらも明るいとゆうか、ストーリー展開も分かりやすくてよかった。ありそうで無かったような、斬新な映画だった。最後はどきどきはらはらした。
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無常感漂う映画でした。前半はよくわからなかったのですが、話が進むにつれてブラックユーモアが効いていて、怖いような寂しいような変な感じになりました。
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展開は読めたし、途中現れた少女も結局なんだったのか分からないし、凄い面白いのかと言われるとそうでもない。
それにしても何か展開にもう一捻り欲しかった気もする。 何しろ、扱ったテーマ自体は面白いだろうから。
雑駁に言えば、三年経てば取り替えられるパーツとして扱われるニンゲンの物語で、それが白日のもとに晒された時、果たして自分とは一体何によって保証された存在なのか、とかいう問題設定が横たわっている。
これは在り来りだが重要な問題だ。
自分の持つ記憶が外部により人為的に埋め込まれたものに過ぎないとしたら……。
そして、自己の存在意義がただのシステムを回すためのパーツでしかない、としたなら……。
そうした、マトリックスにも通ずる、実存に纏わる自意識を問題として抱えたことがあるならば 、地球へ帰還した"クローン"のあり方に違和感を覚えてしまう。
しかし、僕がこの作品で、オモシロイと感じたのは、その後「月に残されたもう一人の"クローン"」が、帰還する"クローン"を見てた時の描写と、そこから感じ取るサムの生き様だ。
彼は確かに生きたのだ。クローンとしてではなく、一人のサムとして。
誰が見ても悪な存在が、対立した存在として片方から描かれるだけの作品は好きではない。
カメラを社会運動家に向けるか、権力者側に向けるか、僕らはそれだけで感情を移入させる先を変えてしまうし、強いては、どちらが正しいかを情緒的に判断してしまう。
だから僕はルナの描かれ方には多少の不満がある。 誰が見ても悪と見える存在による「不条理」には違和感があるからだ。
しかし、それを横に置いたとしても、月に残されたサムの選択には切なさと同時に強い不条理を覚える。 彼はああするしかなかったのだ。月に囚われた男として、月に残り死ぬしか無かったのだ。
地球へ帰還するか、月に残るか。どちらもそれは同じ"サム"が立つ立場だ。 能力の差があるわけでもなく、人格に差があるわけでもない。
多少の記憶の違い、しかもそれは外部に埋め込まれた、それしか違いのないクローン同士。
ただ唯一ある差異は、偶然のアクシデントによる身体状況の差。
五体満足かどうか。無事、地球へ帰還出来るか否かの、可能性のみ。
ただその一点をもってして、月で死ぬか、地球で未来を生きられるかが決定されるのだ。
そして、月に囚われたサムはそれを自ら選んだ。極めて不本意だろう。悲しいだろう。しかし、 それを選ぶ他なかったのだ。 これを不条理と言わずして何と言うか。
映像技術の進歩によって、何だって描けてしまう昨今。
こういった、純粋な意味での不条理さを描いたという点において、僕はこの映画を評価したいと思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
映像に手をかけた印象はなかったけど、ストーリーと演出は素晴らしかった。ガーティは完全に萌え要素だった。サム・ロックウェルの演技も、憔悴していく様子がはっきりみてとれてすごく良かった。
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『キック・アス』
総合評価 7.5
ストーリー 3.5
演出 4.5
映像 3.8
音楽 3.5
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なんといっても主人公が超弱い。どのくらい弱いかっていうと、チンピラに立ち向かった後、ナイフで刺されて、その後、車に轢かれて、救急車で運ばれてしまうぐらい弱い。
しかし、その主人公のヒーローになりたい!という思いには共感出来る人も多いだろう。
ヒーローモノの映画としては斬新な設定から繰り出される斬新な演出、ギャグ。 そして、無駄にかっこよく、レベルの高いアクションシーンの数々。
ただのギャグで終わらせず、ストーリーはきちんと作ってある。 これぞハリウッドの娯楽映画だ!と胸を張って言える。
皆で楽しく笑って観る映画として非常にオススメ。
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まあいかにもB級って感じのパロディとかたくさんあって元ネタを知りたくなった。 ストーリーも次の展開が気になる等みんなで見る分にはいい映画だったと思う。
ただ低予算だからかニコラスケイジくらいしか大物がいなかったのが残念(しかも微妙な役どころ)
俺もあんなセックスがしたいなーって思いました!
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アメコミという存在自体をパロったようなコミカルな話の流れがとてもおもしろかったと思います。
グロいシーンも多かったですが、それを不快に見せず、むしろギャグの一部として活用できる演出の上手さがとても光っている作品だったと思います。
みんなで笑いながら見られる映画で、とても良かったです。
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なんかバカらし過ぎて面白かったです。各所でヒーロー映画で見たことがあるきがするシーンがあって笑いました。
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『鉄コン筋クリート』
総合評価 6.5
ストーリー 3.3
演出 3.4
映像 3.9
音楽 3.9
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原作未読のため、世界観やストーリーについていけなかった。 原作を読んでいれば、また違った感想を持ったのかもしれないが……。
原作付き映画作りの基本として、原作を読んでなくても理解出来る映画作りが求められる。 その点としてこの映画は、それを欠いていたのではないだろうか。
しかしながら、映像は非常に丁寧に書きこまれており、ノスタルジックな昭和的風景の描写がとても良い。
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最初の30分はとてつもなく私好みで良かったです。 しかし後半は普通の話だったので少し残念でした。 もっとぶっとんだ話でも良かったんじゃないかなー。
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想像していたよりかなり暗い話でした。 物語開始時のコミカルさと終盤のシリアスさのギャップが激しすぎたせいか、途中から別作品のように感じました。
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クロが病み始めてからのストーリーが理解できませんでした。個人的にはとくに終盤のイタチ、虚化、シロのテレパシー能力が好きになれません。
また映像ですが、結構いい評判を聞いていたのですが、僕はあの独特のクセについていけませんでした。
ただラストのアジカンはこの映画のために書かれただけあって凄くよかったです。
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アニメだと思って気楽にかまえてたら、 独特な世界観に最後ついていけなくなりました(汗)
しかも流血シーン大量……。
でも最初の、街を飛んだり駆けたりするシーンは 、見てて楽しかったです^^ 絵のこまやかさと特に蒼井さんの名演に脱帽。 完全にシロでした。
全体的にいい意味でも悪い意味でもハラハラさせられました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
映像もキレイだし、声優陣も豪華なので、予てから見たかった作品なのだが、正直、思っていたより微妙だった。内容に途中からついていけなくなった。ただ、心の内面を描いていて、すごく奥深い作品だとおもった。シロがかわいかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この映画は二回目でしたが、一回目見たときよりも中身が分かっている分楽しめました。キャラクターがいいですね。 クロもシロも大好きです。
この映画は台詞にドキッとするところがあって、そこはかなり好きです。
シロ「クロに無いねじは、シロが全部持ってる!!」
シロ「夜って暗くて死んじゃうこと考えるから悲しい気持ちなんだ」
などなど。
あと声優さんが豪華です。 二宮君も蒼井優ちゃんも大好きな俳優・女優さんなので個人的にはそこも楽しみの一つでした。
ストーリー的には「自分が住んでいた町がかわっていってしまう」ということと、「自分の中に潜む暗闇」がテーマなのかなぁと漠然に思いました。 なんだか二部構成みたいな気もしました。
どちらかのテーマに統一したほうが個人的にはもっと見やすい作品になったのではないかと思います。
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難しい映画だった。
どこかしら痛々しい作品であった。
クロにとっての宝町とは何か。同様にシロにとっての宝町とは何か。
共通するは、共に宝町でしか生きられない存在だったという事だろう。
彼らは宝町に守られて生きてこられた。だから彼らは自分たちの宝町を壊す存在を潰す。
しかし、それは不可能だ、止められない、という事が作中何度も繰り返し述べられる。
終盤をむかえるまで情緒が不安定だったのは弟のシロのほうであったが、ならば彼の言う「安心」とは何だったか。それは街が変わってしまう事への緊張感の裏返しだったのではないか。
一方のクロはより象徴的だ。つまり、彼の最後の暴走はシロの不在によるものだが、彼の存在意義はシロの存在を守る事だ。
言うなれば、シロを守るために街を守る。だからシロの居ない街は要らない。ゆえの暴走。
しかし考えなおせば、クロもシロも宝町あっての存在であり、ならばクロがシロを守れるのも宝町あっての事。
だからクロは最後、暴走を制約された。いやもっと言えば彼らは常に制約されていたはずだ。
宝町という空間に。
ならばやはり痛い。
もはや抗えぬ流れ。変容せざるを得ない宝町。
しかしそれを捨てる事も出来ないクロとシロ。
何だかやっぱり、痛い。
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宝町の景観が、すごく細かくレトロなデザインになっていたので観ていて飽きなかったです。クロとシロの表情や、柔らかな動き方、少し残酷なシーンまで、町のデザイン、雰囲気とマッチしていると思いました。
私的には蒼井優の、へにゃっとした声が絵とぴったりで良かったかなという感じでした。
ストーリーは一部「ん?」という場面もあったのですが、全体的にはおもしろくて終始観客をダレさせないストーリー展開だと思いました:-)
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独特な世界観で、なんといっても背景がすごく緻密で綺麗。
ただキャラクターの絵と声は、最初から最後までどうしても受け入れられませんでした。
ストーリーについてはところどころ消化不良・・・原作を読んでいたらまた違っていたのかもしれませんね。
好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思います。
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自分の大切なものを守るとき、他の大切なものを捨てなければいけない。木村にとってはそれが家族であり、ネズミだったと思う。クロにとっての大切なものはシロであり、いつもどおりの暮らしだった。どちらも守れないの?と思いました。
しかし、街はそれを許してはくれません。見てて辛かったです。いつか僕たちも、そんな選択を迫られる時が来るかもしれない。そんなことを考えると心がとても苦しくなるのでした。沢田、個人的に好きです。不感症だって言ってるのになんだかんだで優しいとこが好きです。
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