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【美パ】美術館に行きました【10月】

皆さんこんばんは、ランドセルじゃねえオサレリュックだ!でおなじみ美術パートリーダー辰巳です。
今日は京都市美術館へ行って参りました。三か月ぶりですねー。
今回は「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション」です!

ちなみに前回の記事の、七月に行ったフェルメール展が本日最終日だったらしく、入口は長蛇の列でした。
ですがその隣のワシントン(ry)展は待ち時間ゼロでしたイエーイ。
京都での本展は2011年11月27日(日)までやっているらしいですイエーィ

今回は行き先を決めるのが遅かったので、パート会議での予習発表は一度しかできなかったのですけれども、来週に「おさらい発表」という前人未到の試みをします。
他パートの方、今回参加したかったけど泣く泣く断念した方、お気軽に聞きに来てくださいね。

では、感想に入る前にまず、ワシントン・ナショナル・ギャラリー展がどれくらいすごいのかというお話を簡潔に。

「これほどの質と規模での展覧会は、ワシントン・ナショナル・ギャラリー70年の歴史上なかったことであり、そして、これからもないだろう。」
―ワシントン・ナショナル・ギャラリー館長 アール・A・パウエル三世

世界中から年間500万人の美術ファンが訪れるワシントン・ナショナル・ギャラリーですが、同館には「常設コレクション作品」と呼ばれる作品群があり、傑作の多くがそれに指定されています。
「常設コレクション作品」は、ある決まった点数以上一度に館を離れてはならないという不文律があります。同館の全所蔵作品のうち現在「常設コレクション作品」に指定されているのは2,334点。そのうち、本展には9点の「常設コレクション作品」が出展されていますが、これはひとつの展覧会に出される点数としてはワシントン・ナショナル・ギャラリー史上最多
まさに、空前の質と規模の展覧会――――!!!

…とまあ、こんな感じです(´・ω・`)館長さんが言うならホントなんでしょうね。
とにかく、本来アメリカでしか見れないあんな作品やこんな作品が今、ドドンと日本に大集合してるというわけです。
こいつぁ見逃す手はねえぜ。

Q.印象派ってなんですか
A.それはね

「印象派とは、ヨーロッパの絵画界を中心とした大きな芸術運動である。19世紀末から20世紀初頭にかけて発生した。写実主義から抽象主義への変化の、初期段階であると考えられている。その後の芸術全般に大きな影響を与えている。
印象派の絵画はそれまでの写実主義の絵画に比べると、主題が強調される一方、写実性に乏しい。とは言うものの、抽象画と違って、何が描いてあるか分からないほどではない。それまでの写実主義の絵画と違い、色彩の鮮やかな作品が多く、人気の理由の一つになっている。(Wikipediaより抜粋)」

粗いタッチで表現してみたり、「肌は肌色、木は緑…」といった色の固定観念をブチ壊してみたり。
要するに「見たまんま緻密に描写するより、もっとこう、ぱっと見たかんじの印象をダイナミックに表現してみた方がよくね?」という風潮なんじゃないですかね。
そういうことにしといてください。

さてさて恒例の個人的感想に入りますと、
モネがね…。よかったですね……。
恥ずかしながら私、モネの絵なんてこれまで『睡蓮』の連作くらいしかはっきり覚えてなかったんですが、今日好きになりましたねクロード・モネ。
<strong>「日傘の女性、モネ夫人と息子」</strong>
上の絵は今回私が最も気に入った「日傘の女性、モネ夫人と息子」です。彼の絵は他にも5点出展されていましたが、どれも素晴らしいです。日本にあるうちに、ぜひ一度生でご覧になって下さい。
この絵のモネ夫人カミーユと息子のジャンですが、彼女らはルノワールやマネ、シスレーらの絵のモデルにもなっていて、そのうち本展ではモネとルノワールによる三つの作品を見ることができます。仲よしだったんでしょうね。
モネ一家が住んでいたアルジャントゥイユは一時期、印象派の画家たちの中心的な場所になっていたそうですよ。

そのほかコロー、クールベ、マネ、ドガ、ピサロ、モリゾ、カサット、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、トゥールーズ=ロートレック等々等々、印象派周辺世代のウルトラ豪華ラインナップ。
他に私が個人的に気に入ったのはゴッホの「薔薇」とかルノワールの「シャトゥーの漕ぎ手たち」、あとマネの「キング・チャールズ・スパニエル犬」とかでしょうか。
知ってる人は知っている、私の愛犬がキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルだということを(∪^ω^)わんわんお!
「キング・チャールズ・スパニエル犬」辰巳家の犬
右の方がかわいい



あと、油彩画だけでなく、リトグラフなどの紙媒体の作品も展示されていて珍しかったです。
ゴーギャンの版画なんかはなかなか強烈な印象でした<strong>「ノア・ノア」</strong>「ノア・ノア」
調べてみたところ、タヒチにいた頃の連作の一部らしいですね。こういうのもまた印象派なんだそうです。

また、当時のヨーロッパには日本の美術品が多く輸入され、高い評価を受けていたそうで、浮世絵なんかの影響を受けた画家も結構いたようです。なんとなくうれしいですね。

そんな「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション」、京都でまだまだ開催中ですよー

それでは今日参加してくださった皆さんありがとうございました!
次回もより多くのご参加お待ちしています\(^o^)/

【美パ】美術館に行きました【7月】

どうも、カチューシャじゃねえヘッドアーマーだ!でおなじみ美術パートリーダー辰巳です。ぼんごれびあんこ!(あいさつ)
今日は京都市美術館へ「フェルメールからのラブレター展 コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ」を観に行って参りました。
京都市美術館
曇天でそれほど暑くなく、しかも我が優秀な副官のおかげで待ち時間なしで入場できましたよ。ありがとう梶原ちゃん!

例によって我々美術パートは、フェルメールについては勿論のこと、デ・ホ―ホなど他の著名なオランダ人画家、当時のオランダ絵画の風潮や手法について、当該美術展の構成等々等々、パート会議にて予習したうえで臨んでおります。
特に今回は力の入った発表が多かったですね!西洋美術史の授業のようでした。GBK部員の皆さんは、美パのファイルにレジュメがありますので自由にご覧ください。

以下は私の個人的感想です。いやあ、犬が可愛かった。(*´∀`*)
17世紀オランダの家庭を描いた絵が多く、日常の中の人物の仕草や表情にスポットライトを当て、背景はぼかすといった画風がデルフト派絵画の風潮であったようです。
しかし背景をよく見ると、地図や箒、頭蓋骨など、色んな意味をもつ様々なモチーフが描かれている。
ピーテル・デ・ホーホの絵は特に強いメッセージ性が含まれていたように思いました。
『中庭にいる女と子供』
エンブレム集とかあるんですね。どういうモチーフにそれぞれどういう意味があるのか、大変興味深いです。
ちなみに彼はフェルメールよりも透視画法をずっと早く確実にモノにしていたそうで、画面構成の安定感が素晴らしいです。

そういうモチーフたちの中でも、京都市美術館が特に今回注目したのが手紙
オランダは17世紀のヨーロッパで最も識字率が高く、手紙のやり取りがとても多かったそうです。
ラブレター用のテンプレ集とかがバンバン出版されていたようですよ。一部が展示されていましたが、甘ぁ~~い!!!の一言に尽きます。

今回の目玉、フェルメールの『手紙を読む青衣の女』などの三点のテーマも手紙です。
この絵は最近修復されて、「フェルメール・ブルー」と呼ばれる女性の服の青がとてもきれいでした。
原材料のラピスラズリも展示されていましたが、鮮やかですね。当時のフェルメールが生活費をかっつかつに削ってまでつぎ込みたかったのも頷けます。有名な「青いターバンの少女」の青もこれですね。
ほかに特筆すべきはやはり光の表現でしょうか。肌や紙や布や真珠、それぞれの質感に合わせた光の反射のリアルさは素晴らしいです。流石「光の魔術師」と呼ばれるだけあります。呼ばれてたっけ?

そんな「フェルメールからのラブレター展」は10月16日までです。今日参加できなかった方、まだまだ間に合いますよ!
この展覧会のチケットの半券があれば、「フェルメール≪地理学者≫とオランダ・フランドル絵画展」「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」の当日券が割引になるそうです。
後者は9月13日以降ですが、捨てないで持ってた方がいいかも?

それでは今日参加してくださった皆さんありがとうございました!
次回もより多くのご参加お待ちしています\(^o^)/ぼらーれ・ヴぃーあ!(あいさつ)

【美パ】美術館に行きました【5月】

皆さんこんばんは、毎度おなじみ美術パートリーダー辰巳です。あ、ここに書くのは初回です。

ヤン・ヘギュ 《Seoul Guts》
ヤン・ヘギュ 《Seoul Guts》

本日美術パートは、中之島の国立国際美術館へ「風穴 もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから」を見に行ってきました。
一回生も二人来てくれました。フレッシュですね。

『「風穴」とは、風の抜け道です。無理やりこじあけるのではなく、すでに開いている穴をもう一度通ってみること、そこから吹き込んでくる風を感じてみること。足場をしっかり固めて遠くを目指す。規則のほころびを捉えて、物事や領域の隙間を押し広げる。「コンセプチュアリズム」は、芸術を狭い意味に閉じこめるのではなく、枠組みを解体することで新しい風を呼び込み、無限の可能性を見せてくれるものです。』(公式HPより)
要するに現代アートですね。一回生が初めて参加するので堅苦しくないものを、ということで選びました。
よく分からないけれど楽しい、よく分からないからこそ想像が広がる、それが現代アートの魅力です。

出品作家はプレイ、アラヤー・ラートチャムルーンスック、ディン・Q・レー、立花文穂、島袋道浩、邱志傑(チウ・ジージェ)、木村友紀、ヤン・ヘギュ、contact Gonzo。
このうち何人かはパート会議で予習してから行ったので、二倍楽しめたというものです。

ところで先日某Toy後輩から「美術館行ってなにするんですか?」という質問を受けたのですが、ここでお答えしましょう。
輪ゴムをくぐったりリクガメと戯れたり段ボール箱と会話したりするのだと。

それでは次回もより多くのご参加お待ちしています\(^o^)/



そしてわだはるおめでとう!!!!!
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Author:genbunken
関西大学 現代文学研究部のブログです。活動報告等を掲載しています。入部希望、ガイダンスなど、なにか御用の際は genbun1025@gmail.com まで。

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